うなぎの秘密

うなぎについて、Q&A方式でご紹介します。

 

Q,世界中には、どれくらいの種類のうなぎがいるでしょうか。

A,18種類生息しています。
その中で、日本に生息しているのは「ニホンウナギ」と「オオウナギ」です。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。


Q,うなぎはどこからやってくるのでしょうか。

A,まず、うなぎは細かく分けて五段階を経て成鰻となります。
 成鰻の時は川や湖の淡水に生息していますが、産卵時期になると海へと帰っていきます。
産卵・孵化の時期は、海の海水に生息します。
孵化すると「レプトケファルス幼生」から「シラスウナギ」に変化します。
そして成長すると川や湖へと戻っていきます。
その状態のシラスウナギを人間が捕獲し、養鰻場にて出荷できる大きさまで育てます。


Q,関東と関西では、うなぎの調理の仕方はどのように違うでしょうか。

A,関東と関西では、捌き方から異なります。
関東…背開きにして、一度素焼きする→蒸し器で蒸して、たれをつけてさらに焼く
関西…腹開きにして、直接焼き始める

昔の関東は、武士道精神が根付いた文化で、腹開きは「切腹」を意味することから良くないこととされ
背開きされるようになったといわれています。

昔の関西では商人の町ならではの由来があり、「お互い腹を割って話をしよう」という意味合いが
うなぎの捌き方に反映されたといわれています。


Q,うなぎの身体の表面は、なぜぬるぬるとしているのでしょうか。

A,たんぱく質の一種の「ムチン」や「ムコプロテイン」がうなぎの体表から分泌されているからです。
これらは、体内の水分を保ったり、ウロコの発達していない皮膚を守ったりする働きがあります。
また、体内と対外の浸透圧を調整する働きもあるため、淡水でも海水でも生きていけるのです。


Q,なぜ、土用の丑の日にうなぎを食べる文化が広まったのでしょうか。

A,そもそも「土用の丑の日」とは、どのような意味でしょう?
「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬の前のそれぞれ約18日間のことを指し、
年に4回あります。
その約18日間の土用の期間に干支をあてはめて、割り当てられた「丑」の日が
「土用の丑の日」と呼ばれています。

では、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのでしょうか?
江戸時代の蘭学者「平賀源内」が、うなぎが売れなくて困っているうなぎ屋の店主のために
丑の日にちなんで「”う”から始まる食べ物を食べると病気にならない」という風習から
「土用の丑の日、うなぎの日」と張り紙をさせたところ、売れるようになったといわれています。
※諸説あり


Q,うなぎにはどのような栄養があり、食べることによって私たちにどのような効能があるでしょうか。

A,うなぎには栄養素がたくさん含まれています!

 

上記のように、うなぎには身体に必要な栄養素がたっぷり含まれています!
ビタミンAは、約100gの蒲焼きから2日分摂取でき、胃腸病、風邪予防などにも効果があります。

うなぎの効能は、


この他、タンパク質も豊富で近年ではコラーゲンへの注目度が高まっています。

うなぎを食べると、高い栄養価から免疫力を高め、美容にも効果があるといわれています。


Q,「鰻」という漢字の由来はなんでしょうか?

A,

由来は、”曼”という字に関係しているそうです。
”曼”という字には、「つや・長い」という意味が含まれており、
うなぎは「つやのある長い魚」ということからこの漢字ができたのではないかといわれています。